解体・改修工事時の有害物質調査を承ります
建築物等には、アスベスト以外にも多種多様の有害物質等が使用されている可能性があります。解体・改修工事等においてはこれらの有害物質等を適切に処理することが必要となります。
弊社では、建築物等に有害物質等が使用されている場合の確認方法・処理方法等について経験豊富な技術者が在籍しており、改修内容に合わせた最適な調査方法をご提案可能です。また、処理方法に関するご提案もさせていただきます。
解体・改修工事等における事前調査・事前措置の際にお気軽にお声がけください。
ダイオキシン類調査・分析
ダイオキシン類対策特別措置法」、「廃棄物処理法」、「労働安全衛生法」の規制により、焼却能力50kg/時または火床面積0.5㎡以上の廃棄物焼却炉解体工事は、規制の対象となります。
また、焼却能力200kg/時または火格子面積2㎡以上の解体工事では労働安全衛生法により労働基準監督署への工事計画届が必要となります。
また、過去に焼却炉に接続されていた集合煙突なども、ダイオキシンおよび重金属に汚染されている可能性があることから、除染処理および廃棄物の適切な処理が必要となります。
解体工事前に汚染状況を把握し、適切な除染工事・廃棄物処理計画を提案します。
除染工事の際の環境測定(労働者様への作業環境測定、周辺環境測定)も対応しております。ダイオキシン類、重金属の廃棄物基準との照合、水銀に関する水俣条約の規制に関して調査します。
除染作業中の作業環境測定の様子
除染作業中の周辺環境調査
鉄骨塗膜中の鉛・クロム・PCBの調査・分析
労働安全衛生法にもとづく通達「基安労発0530第1号 基安化発0530第1号 平成26年5月30日」を以下に示します。
錆止め等の目的で鉛を数十%から十数%程度含有したり、クロムを含有する塗料が塗布された橋梁等建設物があり、また、業界の自主的な取組により鉛含有塗料の流通は少なくなっているものの、現在でも多くの建設物に塗布されている。これら鉛等有害物を含有する建築物の塗料の剥離や かき落とし作業(以下「剥離等作業」という。)を行う場合には、塗料における鉛等有害物の使用状況を適切に把握した上で、鉛中毒予防規則等関係法令を順守することはもとより、状況に応じた適切なばく露防止対策を講じる必要がある。また、これらの業務を発注する者は、鉛等有害物を含有する塗料の使用状況 に係る情報を施工業者に提示し、必要なばく露防止対策を講じさせることが望ましい。
また、PCBについても、年代によっては、塗料に含有している可能性があり、調査をおすすめしております。調査内容及び目的を以下のように整理しておりますので、参考にしていただき、調査をご検討の際は、弊社にご用命ください。
除染作業中の周辺環境調査
工事の際に必要な調査
労働安全衛生法適用基準
試験・測定 | 含有量試験 |
鉛 | 検出されたもの → 鉛中毒予防作業規則が適用 |
クロム | 1%を超えて含有 → 特定化学物質障害予防規則が適用 |
PCB | 1%を超えて含有 → 特定化学物質障害予防規則が適用 |
アスベスト | 0.1%を超えて含有 → 石綿障害予防規則が適用 |
労働安全衛生法名称等表示義務基準
試験・測定 | 含有量試験 |
鉛 | 0.1%以上 |
クロム | 0.1%以上 |
PCB | 0.1%以上 |
アスベスト | 0.1%以上 |
廃棄の際に必要な調査
特別管理産業廃棄物判定基準
試験・測定 | 産業廃棄物溶出試験(※) (環境庁告示第13号) |
鉛 | 0.3mg/L |
クロム | 1.5mg/L (六価クロムとして) |
PCB | 0.003mg/L |
アスベスト | (アスベストは含有試験のみ) 0.1%以上の飛散性の高い建材は特管、 それ以外は石綿含有廃棄物 |
PCB汚染物等の該当性判断基準
試験・測定 | 低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法(第5版) 8.塗膜くず 含有量試験 |
鉛 | – |
クロム | – |
PCB | 0.5mg/kg超 |
アスベスト | (アスベストは含有試験のみ) 0.1%以上の飛散性の高い建材は特管、 それ以外は石綿含有廃棄物 |
- PCBについては、近年顔料中の副産物として含有が確認された労働者保護の観点から、分析をお勧めしています。
- アスベストについては、基本的には建築用塗材に含有しているのですが、見た目では判断できない材料であるため、分析をお勧めしております。
シーリング材のアスベスト・PCB調査・分析
日本シーリング材工業会・技術委員会の公表資料によると、過去にアスベストを含有した製品が確認されており、「油性コーキング材」と「ブチルゴム系シーリング材」が該当しまなります。
アスベストが0.1%を超えて含むシーリング材が石綿障害予防規則に該当するシーリング材です。
また、1972年以前製造の「ポリサルファイド系シーリング材」にPCBが含有されており、工業会が第一次判定としてシーリング材の材料種類を確認し、第二次判定(PCB含有分析)の要否を判定してくれます。
これらに関して、弊社でも適切な調査方法等をご提案いたしますので、お気軽にお問い合わせください。
その他 変圧器等の絶縁油中のPCB調査・分析
変圧器等の絶縁油中のPCB調査・分析について、分析は協力会社の外注となりますが、調査等に対応いたしますので、お気軽にご相談ください。